GUIで作成したログバンドルの格納先
今回は、GUI で作成したファイルがどこに格納されるのかを確認してみます。
今回は、CVM 上での 作業が 多いので
分かりづらければ、ご指摘いただければ。
※ CVM へは CVM の IP に対して ssh ログイン
することでログイン可能になります。
まず、バージョンを確認していきましょう
今回の環境の AOS のバージョンは以下のコマンドで確認可能です。
$ ncli cluster version
Cluster Version : euphrates-5.0.3-stable
より 5.0.3 が分かります。
次に、NCC の バージョンを確認しましょう。
NCC バージョンは 以下のコマンドで確認可能です。
$ ncc --version
3.0.3.2-16e3fe75
3.0.3.2 ということがわかりました。
AOS : 5.0.3
NCC : 3.0.3.2
でした。
以下、今回の本題です。
前回の記事の方法で GUI 上から LOG Bundle の作成方法を説明しましたが、
クラスタIP を経由して GUI から 作成したものになります。
では、クラスタIPを経由した場合、どの CVM 上にファイルは作成されるのでしょうか?
1つ目の ログファイルの作成ができました。
このとき、CVM 上では、以下の場所に作成されていました。
※ CVM へ ログイン
※ 初回だったからなのか /home/nutanix/data 配下でした。
なぜ、この CVM(10.101.2.92) 上 だったのでしょうか?
実はこの CVM は Acropolis Master(つまりClusterIPを持つCVM) になります。
Master の確認方法は、以下のコマンドで確認可能です。
allssh "links -dump http://0:2030 | grep Master"
※ allssh コマンドは すべての CVM上で同一のコマンドを実行します。
詳細は以下が参考になりました。
<参考> Nutanix CVM にある allssh の正体。
http://blog.ntnx.jp/entry/2017/05/04/031912
このCVM の data 配下に作成されました。
では、もうひとつ ログバンドルを作成しましょう。
同じところに 2つ目の ログバンドル ができました。
この時点で一旦評価を終えて、数日たって、再度ログバンドルの格納先を確認してみると、
格納場所が以下に変わっていました。
* /home/nutanix/data/log_collector 配下
どこかの処理の中で data 配下の ログバンドル を log_collector 配下 へ 移動させる処理を行っているようでした。
では、もうひとつ作成してみましょう。
どうなるでしょうか?
GUI 上で 一番最初の ファイルの リンクが消え、新しいファイルのリンクが作成されています。
つまり、NCC のログ は GUI 上で 最新 2個 というかたちで制限されています!
では、3個目のログバンドルは何処に格納されたのでしょうか?
1個目のログは本当になくなったのでしょうか?
CVM 上から 以下のコマンドで確認できます。
$ allssh sudo find / -name NCC-log*
※ 今回、テスト環境なので find / を実施しています。
本番環境で実施する場合は、負荷が高くなる可能性がありますのでやめておくことをお勧めします。
以前のログは残っており 別の CVM 上で ログバンドルが格納されています。
※ Acropolis Master 以外の CVM で ログバンドルが作成されたので、CVM の中に 2つ以上 NCC の ログバンドルが存在する場合は、別の CVM 上で作成する 処理があるようです。
以下、今回の評価のまとめです。
● 基本的には、GUI上 で採取したログバンドルは最新 2つのみ。
新たに ログバンドル作成した段階で一番古いログバンドルのリンクは消える。
● ログバンドル作成時 CVM の 容量を圧迫しないように、同一の CVM で 2つ以上のファイルを作成せずに 別の CVM 上にファイルを保持する。
※ ファイルを作っても容量圧迫にはつながらないようですのでご安心
● ログバンドルは、どこかの CVM の
/home/nutanix/data/log_collector 配下に格納
です。何か気になる点があれば追記いたします。